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Sword or Soul オリジナルグッズ

第1回企画展 "Sword or Soul"限定グッズとして

1. 刀剣押形デザイン マイクロファイバークロス:1,200円

2. 刀剣押形デザイン スリムサーモステンレスボトル300ml:4,700円

の2種類を販売いたします。

刀剣押形デザイン マイクロファイバークロス

サテン調のシルキーな光沢感がある生地を使用したマイクロファイバークロス。眼鏡拭きとしてはもちろん、スマホやタブレット端末のガラス面の清掃に適しています。

サイズ:150mm✕180mm

価格:1,200円

このデザインに使用した刀は2種類です。

 

作者の玉置さんから送っていただいた解説も併載します。

脇差|朱銘 貞宗|本阿(花押)|刃長 一尺一寸五分|反り 二分

貞宗は南北朝時代初期に相模国で活躍した名工です。在銘の現存作は確認されておらず、全てが無銘となっています。(貞宗の作品の多くには金象嵌銘や朱銘が施されています)

 

短刀|無銘 当麻(附本阿弥光忠折紙)|刃長 七寸九分|内反り

鎌倉時代末期の大和国当麻派の作品と極められた短刀です。享保四年の本阿弥光忠の折紙が附帯しています。


刀剣押形デザイン スリムサーモステンレスボトル 300ml

コンパクトで持ち運びやすいスリムタイプです。(ステンレス製携帯用魔法瓶)

容量:0.3L|幅57×高さ198mm|保温効力:(6時間)53℃|保冷効力:(6時間)10℃

価格:4,700円

このデザインに使用した刀は5種類です。

作者の玉置さんから送っていただいた解説も併載します。

 

脇差|朱銘 貞宗|本阿(花押)|刃長 一尺一寸五分|反り 二分

貞宗は南北朝時代初期に相模国で活躍した名工です。在銘の現存作は確認されておらず、全てが無銘となっています。(貞宗の作品の多くには金象嵌銘や朱銘が施されています)

 

短刀|無銘 当麻(附本阿弥光忠折紙)|刃長 七寸九分|内反り

鎌倉時代末期の大和国当麻派の作品と極められた短刀です。享保四年の本阿弥光忠の折紙が附帯しています。

 

|銘 越後守包貞(二代)|刃長 二尺四寸二分|反り 四分五厘

江戸時代前期、寛文頃に摂津国で活躍した二代越後守包貞です。「涛乱刃」というこの時代に流行した華やかな刃文を得意とした刀工です。

 

|銘 紀州入鹿村實綱作|刃長 一尺四寸六分

室町時代、紀伊国入鹿庄(現在の三重県熊野市紀和町)で作刀した入鹿派の作品です。入鹿派の現存作は少なく、刀はほぼ残されておらず、槍や短刀を僅かに見るのみです。

 

そしてなんと!企画展に実物の展示をおこなう太刀の押形もデザインされています。

 

太刀|銘 助包(国指定重要文化財)|刃長 二尺四寸一分二厘|反り 八分三厘

備前国には鎌倉時代初期から中期にかけて助包同名の刀工が複数おり、そのいずれかに該当すると思われるのがこの助包です。

佩表目釘穴の上部、樋に掛かりながら大振りで力強い二字銘を切っています。刃文は広直刃調で刃中に多数の働きがあり、地には「段映り」と呼ばれる特徴的な映りが現れています。

制作者の思い

玉置さんの押形への思いをお聞きしました。どうしてその刀を押形として残そうと考えたのかをみなさまにも知っていただけると幸いです。

 

助包

この太刀は常に見る備前物に比べ、圧倒的存在感のある太刀でした。

鎌倉時代初期の太刀とは思えない程良好に保たれた茎、太鏨大振りで癖の強い銘、平地全面に現れた「段映り」と呼ばれる特殊な景色、広直刃調の刃中に有る賑やかで複雑な働き。

これら名刀の条件の全てを合わせ持つこの作品は、刀を鑑賞する者の心を打ち、押形の描き手の心も揺さぶるものです。

普段より入念に描いた作品ですが「この太刀の素晴らしさを出来るだけ詳細に紙に表したい」、その気持ちが見える押形になっています。

 

入鹿實綱

私の郷里は奈良県の十津川村という紀伊山地の最深部にある村です。

十津川村の南東には玉置姓の発祥の地とされる霊峰玉置山があり、山頂付近には世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成するひとつである玉置神社が鎮座します。

その玉置山の麓に位置するのが入鹿鍛冶集団が住した入鹿荘です。

入鹿鍛冶の作品は僅少でその評価は高いとはいえませんが、私にとっては郷土刀的存在で、「手元に置いて愛でたい」そんな気持ちにさせてくれます。

研師という立場で出会ったこの槍ですが、せめて押形だけでも残したいという思いで採拓しました。

 

越後守包貞

この刀は平成16年に研磨させて頂いたものです。

研磨前は全身が真っ赤な錆で覆われ、地刃共に全く確認出来ない状態でした。

研磨には20日以上の日数を要し、苦労の末に完成させた記憶が鮮明に残っています。

その約15年後、この刀との偶然の再会があり、懐かしい思いの中、全身押形の採拓をさせて頂きました。

 

貞宗

貞宗には在銘の現存作がありませんが、無銘の多数の品が貞宗の作として国宝や重要文化財に指定されており、その存在は刀の世界では特異です。

貞宗の作品とされる物全てが非常に価値の高い物で、例え研師であっても手に取る機会は滅多にありません。

近年その機会を頂いた折に採拓した押形です。

 

当麻

刀には山城国、備前国、相模国、美濃国、大和国の五大産地があり、この五ヵ国で製作された作品は”本国物”と称され高く評価されています。

日本刀製作の歴史が最も古いとされるのが大和国ですが、国宝の指定数は僅か5口にとどまります。(因みに備前国の作品は40口以上が国宝指定)

大和物には独特の野趣があり、今一歩評価が伸びない理由がそこにある訳ですが、刀の好みや想いは人それぞれです。

私には洗練されないその様が大変魅力的で、最も好むのが大和物。大和物に出会う度、必ず押形に残しています。