2023年6月22日~7月3日にかけて、企画展『植物蒸留』を開催しました。
展示品は、クスノキ科の植物、芳樟(ホウショウ)から抽出された精油と蒸留水です。
協力:コノメハルタツ & 瀬戸内アロマシード
芳樟とは
本州から九州にかけて生育する植物です。台湾原産の植物で、戦後、香油会社によって日本に移植されました。
クスノキ科の主成分はカンファーですが、芳樟にはほとんど含まれず代わりに、スズラン様の香りを持つリナロールが多く含まれます。
私たちは植物についてどれだけ知っているのでしょう。
葉の形・色、枝ぶり、花、果実…
今回の『植物蒸留』の展示では、目には見えない「成分」に着目しました。
効能、香り、味、など目には見えない植物の成分は、外観を超えて、植物の本質を表しているように感じます。
植物蒸留について
水蒸気蒸留法は、精油を抽出する最もポピュラーな方法です。
1.原料植物を蒸留窯に入れ、水蒸気を送り込みます。
2.植物中にある精油成分が遊離、気化し、水蒸気とともに上昇します。
3.精油成分が混入した水蒸気を冷却すると再び液体に戻ります。
4.水に溶けず浮いている層を精油として分離します。下層には若干の
精油成分が溶け込んだ水が貯まり、芳香蒸留水と呼ばれます。
ワークショップ
展示に合わせて、コノメハルタツさんのアトリエで、「芳樟香るスプレー作り」のワークショップが開催されました。
一言に芳樟といっても、地域や季節によって個性があります。抽出される精油や蒸留水の香りも異なります。
選んだ精油、蒸留水、そして配合の割合で一人一人違った香りのスプレーができあがります。
協力:コノメハルタツ
物事の「本質」を探究する日々
「本質」には洗練された美と共に機能的な美が垣間見え
春の森に差し込む一条の光のように心をあたたかく抱擁する
一歩また一歩と、想いを動かす力がある
プロフィール
20代後半からアロマテラピー、リフレクソロジーを学びサロン勤務
出産子育てを経て再度学びを始める
日本アロマ環境協会アロマテラピーインストラクター|日本アロマ環境協会アロマハンドセラピスト|日本メディカルハーブ協会ハーバルセラピスト|ナード・アロマテラピー協会アロマ・アドバイザー|水蒸気蒸留研究会マイスターpro
フィールドワークや体験を大切に植物と向き合いこれからも探究を続けていこうと思っております。
アトリエ
本質美の探求家Chiho RANSHOのCo-creative Atelier
~光が溢れ、やさしさに包み込まれ、癒しが波紋のように広がっていく~アトリエ
1つだけ美術館は、ご来館いただいたみなさまからのドネーション(寄付)によって運営されるパブリック美術館です。
なにとぞご協力をお願い申し上げます。
撮影:コマーシャルフォト サン・スタジオ 広告写真家 鍋坂樹伸
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