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2.1-2.26 STAND Still

2024年2月1日~2月26日にかけて、性暴力サバイバービジュアルボイス STAND Still -思いを可視化するということ- の企画展示をおこないました。

3枚の写真の展示ではなく、この3枚を1つの作品として展示しています。

思いを写した3枚の画像によって、一人の人物に流れる時間の経過、また、心の変化を感じることができます。

芸術には何ができるのか、人はなぜ芸術を必要とするのか、人間にとって“表現”することは何なのかについて考える機会となりました。

「STAND Still:性暴力サバイバービジュアルボイス」

このプロジェクトは、公でMeTooと言えない性暴力サバイバー達が安全に自由に表現できる場を作りたいと、フォトジャーナリスト大藪順子が2019年に始めました。以来毎年10人前後のサバイバーが定期的にワークショップに参加し「思いを写す」ことを学んでいます。犯罪被害者として一方的に表現されてきた人が表現する側に立つと「何があったか」から「どう感じているか、どう見えているか」にフォーカスが変わります。この視点の移行は、サバイバーにとって主体的に表現することを可能とし、自身のエンパワメントにもつながります。写真展で作品発表をする・しないは参加者一人ひとりに委ねられています。匿名であっても作品を公に出すことには勇気が必要です。同時に、サバイバーとして肯定的に社会と繋がることができるとても意味のある体験です。観る人にとっては、内側からの視点を垣間見ることで、性暴力サバイバーへの近さ(共感)や遠さ(多様性)を感じてもらえたらと願っています。

団体 STAND Still

2019年に大藪順子氏の団体 Picture This Japan が行ったプロジェクト「STAND Still」の参加者が、声なき被害者たちの表現活動を継続したいと、2020年に団体 STAND Still を設立しました。「STAND Still」とは、時に佇むことしかできない、または性暴力を取り巻く社会変化を静かに見つめている被害者達を表しています。被害者の多くは自身の安全を守るため、公に声を上げることができません。なぜなら、私たちは加害者が野放しにされている社会に住んでいるからです。 STAND Still では、大藪氏の理念「辛い体験があるからこそ、その人にしか言えない事・できない事があり、それにはどこかの誰かに生き続ける勇気を与えるほどの力がある」ことを信じ、サバイバーが自らをエンパワメントできるよう、このプロジェクトを続けていきたいと思っています。


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